Tune Your Life. Body

ハンドリングの源泉はボディにある。
骨格の奥深くまでポテンシャルを突き詰めたい。

体幹を鍛える。それがチューニングの原点。
スポーツにおいて体幹の強さが重要なのは、いまや万人の知るところ。クルマにおいても同様、アスリートを目指すなら、まずは骨格を鍛えることがチューニングの原点である。なぜなら、サスペンションを正確に作動させるためには、その支えとなる骨格を緩みのない強固なものにすることが理想だからだ。では、走行中クルマのボディには何が起きているのか?ボディ補強パーツはそれらにどう対応することで、しっかりとした乗り味やダイレクトな操縦性を実現しているのか?そのメカニズムや性能を事実と理論に基づき解説していきたい。
走行中、路面からの入力はタイヤを通じて懸架装置(サスペンション、シャシーメンバー)に伝わり、サスペンションタワーを通じてボディ各部へと分散され、ステアリングやシートを通じてドライバーへと伝わる。反対にドライバーの操作はその逆の経路で路面に伝わる。それは、両者の制御を互いにフィードバックする「クローズドループ」といえるだろう。それゆえ人とクルマとが互いに通じ合うには、ドライバーの意思が路面に伝わるまでのすべてのパーツがロスなく正確に機能することが理想である。
そこでキモになるのは、クルマの基本骨格であるモノコックボディやシャシーの剛性だ。量産車のテクノロジーにおいても、しっかりと謳われているように、その重要性は想像に難くない。事実、量産車のボディ設計は年々進化し、普通にドライビングを楽しむレベルにおいては必要な剛性を備えている。であるが、「もっとカッチリとした乗り味が欲しい」、「クルマと一体感のある走りを味わいたい」といったスポーツ派の感性に深く応えるためには、チューニングパーツによる剛性アップの余地が少なくないと私たちは考えている。

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シーンはコーナリング。ボディ補強が生む走りの快感。
ドライバーがクルマをコントロールし運転を楽しむ快感は、「走る、止まる、曲がる」のすべての動作において得られるが、それらが複雑に組み合わされたコーナリング時の一体感こそが、スポーツドライビングの醍醐味である。
それゆえ私たちのボディ補強パーツは、コーナリング時に「乗り手の意思と、クルマの挙動」を直結させ、ドライバーが狙った通りのラインを安定した姿勢で正確にトレースすることを目指して開発を行っている。また、ボディの補強はコーナリングのみならず、直進性の向上やブレーキング時の安定感といった日常的な走りにも寄与しているのは言うまでもない。追加部品の宿命である重量増によるデメリットを差し引いても、あらゆるシーンで、それ以上に明らかな効果を体感していただけるはずだ。

<ボディ補強なし>
タイヤからの入力がボディの微細な歪みにより吸収され、反応が遅れる。


究極の目的は、タイヤをいかに履きこなすか。
なぜボディ補強パーツが必要なのか?その究極の目的を一言で説明するなら、「クルマと路面の唯一の接点であるタイヤをいかに履きこなすか」に尽きる。例えばコーナリング中、ボディの横方向の剛性が不十分だと、本来路面を掴むはずのグリップ力がサスペンションを通じてボディに吸収されてしまうため、タイヤの性能を十分に発揮することは難しい。逆の視点から検証すると、ドライバーがハンドルを切るとその力はステアリングギアボックスなどを介して前輪に伝わるが、本来タイヤに掛かるはずの力がボディの歪みにより逃げてしまうため、適切なコーナリングフォースを得られず、結果、クルマが向きを変えるまでの反応が遅れてしまうのである。

<ボディ補強あり>
タイヤからの入力をボディ補強パーツがサポートし、歪みを抑制する。

特にコーナー出口に向かって加速するような状況では、タイヤには遠心力に加えて、駆動力によるトラクション、ステアリングの操舵力などが複雑に発生する。それらの負荷がタイヤからサスペンションを通じて一気にボディに集中するため、ドライバーの操作に対するクルマの反応はダルな感触になりがちである。そのようなシーンではボディのたわみを最小限に抑え、サスペンションをスムーズに動かし、ドライバーの意思をタイヤに即座に伝えることが重要。ボディ補強パーツで鍛えた「芯の硬いボディ」が、正確でスポーティなハンドリングや乗り味の源泉となる。つまり、サスペンションのページで強調した「過渡特性」の重要さがここでも姿を現すのだ。剛性不足によるゆがみが、サスペンションをはじめとするパーツの初期作用領域の動きを吸収。それによる初期応答の遅れが過渡特性を悪化させ、ステアリングの切り始めにおける反応とその快感を阻害してしまうのだ。量産仕様に比べてハイグリップなタイヤや高性能なサスペンションを装着した場合には、ボディへの負荷がさらに増すため、剛性に対する要求が、よりシビアになることは言うまでもない。

「動的感性」を高める私たちのボディパーツ群。
いずれのシーンにおいても、その差は計測器や数値では捉えきれない微細なレベルであるが、ドライバーはその僅かな違いをカラダで察知できる能力を備えている。それゆえ、私たちは「動的感性」領域のチューニングにこだわり続けている。普通にクルマを運転するのには必要のない知識だが、ボディ補強パーツの装着で得られる体感効果が、どのように得られているかをステアリングやアクセル操作を通じて具体的にイメージしながら走行することで、クルマに対する知的な興味や感性がさらに深まれば、ドライビングの、そしてチューニングの楽しみはいっそう広がるはずだ。

最後に、ボディ補強における私たちの代表的な手法をご紹介しよう。具体的には剛性面で有利なスチール製高剛性オーバルシャフトを基本に構成されている。タイヤやサスペンションを通じての負荷が大きい取付けブラケットには、強靭なガセット(補強プレート)を配することで、路面からの入力がボディの一か所に集中しないよう応力を分散。さらには、メインのオーバルシャフトとブラケットを、可能な限り連続して溶接したワンピース構造とすることで、強い骨格を造りこんでいる。これは、上下2段構えの本格的なブレースセットから、定番のストラットタワーバーまで同一の手法である。さらには、捩じれ剛性と制振性を同時に高める超高減衰力摩擦式ダンパーを備えたモーションコントロールビームも加え、クルマ全体を強靭な剛体に進化させる。実際のチューニングにおいてどこまで進めるかは、クルマの仕様や使い方や予算などとの兼ね合いだが、狙い通りのハンドリングを可能にする速い「体幹」を実現するために、ボディの奥深くまで、あなたのこだわりを突き進めて頂きたい。

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