求めたのは、心を”快”にする性能です。
何かを犠牲にすれば、スペシャルな高性能も容易に入手できます。
見映えだけなら、選択肢は山ほどあります。
ですが、欲張りな私たちに、そんな手法はとれません。 無理せず、無駄なく、我慢せず…
ご一緒に始めませんか 心を丸ごと”快”にするプロジェクトです。
部品発想でなく、車全体をイメージする。私たちの商品企画の基本です。
あなたが「車は移動のための道具に過ぎない。」とお考えなら、チューニングの必要はありません。実用性の高さ、信頼性の確かさで選べば、純正部品で固めた量産車に勝るものはないからです。でも、もしも、「自分の感性に車をフィットさせたい。」と思われたら、話は一気に変わります。量産車は不特定多数を対象とした既製品、服に例えるなら「吊るし。」の状態ですから、車を自分に合わせてフィッティングしなければなりません。近ごろ、各種のチューニングパーツが市場を賑わせているのも、きっとそんなニーズの増大からなのでしょう。 しかし、問題は残ります。多くのチューナーには、それぞれの得意分野がありますから、どうしても、部品単位での発想になりがちです。部品としての最高を追求するあまり、車全体として、どのようなオーナーのどのような思いを満たそうとするかが、見えなくなることがあるのです。その結果、乗心地の悪化とか、近所迷惑な騒音とか、渋滞時の運転しにくさなど、思わぬ弊害に見舞われることさえあり得ます。無理とか無駄とかを我慢することにもなりかねません。
ですから、これからチューニングを始めようという人は、先ず、最初に「どんな車にしたいか?」という自分自身のイメージを描かなければなりません。ご自分の目標をはっきりさせるのです。他人の目を意識しすぎた派手さや、必要もない高性能、その結果としての各種の弊害を持ち込まないように、くれぐれもご用心ください。 私たちの場合には、商品を企画するプロセスが違います。
先ずは、量産車の設計思想を吟味して、それにふさわしいオーナーの姿をイメージします。その上で、今度は逆に、そのオーナーの目線で量産仕様を見つめます。つまり、私たちの商品は、私たち自身が、乗る人の心に周波数を合わせるところから生まれるのです。あくまでも「部品単位」ではなく、「車全体」として発想するとも言えましょう。そのプロセスで私たちがこだわるのは、ズバリ“快”な性能です。居住空間としての快適性だけでなく、意のままに操れるハンドリング、アクセルに即座に反応するレスポンスなどをも含んで、「運転する気持ち良さ」を徹底的に磨いています。逆に言えば、速さだけ、カッコよさだけを追求するのではなく、快適な乗心地や運転のしやすさをも大切にして、トータルな意味での正常進化にトライしているのです。 私たちの基本コンセプトは「Stylish(躍動感)/Functional(機能的)/Authentic(本格派)」の3原則。長年の「ル・マン24時間レース」への挑戦から学んだノウハウをもとに、フレキシブルな生産システムや小さな組織を武器に、マツダ車に特化したチューナーとして独自の活動を展開しています。いわば、「マツダ車個性化プロジェクト」。高い品質で仕上げたスタイリングキットを筆頭に、コンプリートカーレベルで揃ったチューニング部品は、どんな組み合わせでもコンセプトが揃っているので、チョイスはお気に召すままで大丈夫。また、各地に商品展示コーナーAutoExe ComSiteを設置したり、WEBサイト上で個別のチューニング相談にお応えしたりと、コミュニケーションの密度を高めて、カーライフ全体の“快”の充実にも努力しています。
「こだわり」の夢と、「ことわり」の力。私たちの商品開発の源泉です。
私たちAutoExeは、いつもの道(すなわちストリート)を最優先に、愛車を自分の用途や感性に合わせて気持ちよく走らせることにこだわっています。従って、エンジンパワーが上がった結果、不快な騒音を撒き散らすとか、コーナリング性能の向上と引き換えに乗り心地が犠牲になるといった、サーキット流用チューンにありがちな副作用は断じて許されません。このような夢(つまり目標設定)こそが、AutoExeの商品開発の第一の特徴です。 ですが、当然、「言うは易く、行なうは難し。」です。どんなに崇高な理想も、それを実現する技術がなければ、所詮はお茶飲み話の域を出ません。ある技術のポテンシャルが一定だとすれば、その技術の範疇に留まる限り、「あれも、これも。」は不可能です。「あれ」と「これ」のバランスを変えるぐらいしか方法はありません。俗に言う「パイを切り分ける」のに似ています。
例えば「操縦性」と「乗心地」は、一方を良くすれば他方が悪くなるのが常識とされているのです。もちろん、それでは、物づくりを生業とするプロとしては失格。私たちとしては、自分たちのこだわりを実現するためには、どうしても技術のパイを拡大しなければならないと考えています。どのような夢を描くかと同様に、それをどのように実現するか、そのためのブレークスルーに挑んでいるのです。 「こだわり」を実現するためのブレークスルー…それを、私たちは「ことわり」と呼んでいますが、平易な言葉に直せば、「技術的論理性」とでもなりましょう。偶然そうなったのではなく、技術的な因果関係がキチンと説明できるように、従来の技術を基本の原理から見直して、独自の工夫でそのポテンシャルを高めているのです。それがAutoExeの商品開発の第二の特徴です。 もちろん、最新の研究設備を擁する自動車メーカーの開発環境には及びませんが、私たちの武器は、寝食を忘れて好きな仕事に没頭する開発陣の心意気と感性です。彼らは、試作が上がったら、自分たちの身体で確かめて、納得するまで繰り返します。そして、その結果をどう表現するかを考えます。操縦性とか、乗り味とか、論理的な説明と感覚的なイメージを繋げるのです。このパンフレットの後半では、可能な限り平易に、私たちの「こだわり」と「ことわり」の解説を目指しました。ちょっと難しい部分もあるかもしれませんが、あなたの理想をイメージしながら熟読してみてください。身体的な“快”、感覚的“快”に加えて、もうひとつ、知的な“快”が加わることになるはずです。