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KANSEI-TUNING@手触り、風合い。 |
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感性(世界標準を気取ればKANSEI)チューニングの典型は、インテリアの仕上げであろう。見映えという視覚品質に始まって、さらには全身的な触覚を経て、風合いとか趣きとかという、極めてメンタルな領域をも左右するのである。ため息が出るほどの華麗なスタイリングも、ずば抜けたハンドリング性能も、それに見合ったインテリアの存在を欠いたのでは、それこそドライバーの感性をスポイルすること甚だしいのである。車は置物ではないし、マシンでもない。生身の人間を包み込む小さな宇宙だ。だから、SE-02の室内空間は、外観からの期待値にふさわしく、次なる一瞬に向けての期待値に満ち満ちて、もっと言えば世界唯一のロータリーエンジン搭載車の誇りを携えた、類まれな洗練を必要とするはずである。だから、私たちは、かつて無い意気込みで、RX-8のインテリアのチューニングに取り組んだ。 ロータリーであることを高らかに主張する量産のインテリアデザインは、確かに独創的ではあるがオーバーデコレーションの感は拭えない。私たちのモディファイの姿勢を端的に言えば「もっと、正統的に!」ということにつきる。例えば、ステアリング、シフトノブ、サイドブレーキレバーの3点セットは、艶やかなピアノブラックをベースに、手にしっくり馴染むディンプルレザーでラッピングを施した。エアバッグ対応のステアリング、グリップ感に優れたシフトノブ、オーソドックスなステッキタイプのサイドブレーキレバーと、機能面においても抜かりはない。 そして、ドライバーとの最大の接触面であるドライビングシートでは、様々なトライの末に「RECARO」との共同開発という道を選んだ。RX−8用というリクエストに、RECARO社開発陣のボスは即座に私たちの意図を察知して、座面・バックレスト共にAutoExe専用のデザインと確かな機能を創り出してくれた。基本構造は、標準的なパイプフレーム式に比較して軽量で強靭、安全性にも優れるエネルギー吸収式鋼板シェルによるモノコック構造を採用。直接の接触面であるウレタンフォームには、圧力分布が異なるバックレストと座面の硬度を個別に最適化した。腰にかかる負担を抑制するランバーサポートと相まって、人間にとって最も自然な背骨の形状であるS字状をキープし、まさに 「立つように座る 」ことを可能にしているのである。さらに座面のラバーマットクッションは路面からの振動を効率良く遮断する。シートポジションの調整が容易な無段階式のリクライニング機能は 「タウメル2000 」という世界特許を取得済みの優れもので、プラネットギア機構により軽いダイヤル操作と耐久性を両立している。補足であるが、一般的に低い方がスポーティと思われがちなヒップポイントは量産と同一基準にこだわった。ローポジション化によるステアリングとペダルの不整合性を嫌った結果である。 メーターやパネルのグラフィックなど、他にも手をつけたい思いはある。だが、以上の 「身体に直接触れる 」部分だけでもRX-8の世界は一変するから、ぜひ、お試しいただきたい。 |
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