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KANSEI-TUNING@ロール、旋回性。 |
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さて、いよいよRENESISに火を入れて「大人のスポーツ」を楽しむことにしたいのだが、ここで、私たちの感性チューニングもクライマックスを迎えることになる。だが、その前に、先ずは前提条件として、以下の概論を共有していただかねばならない。@自動車を操縦することの醍醐味は、基本的に「加速度」に起因している。例えば、動力性能は(ブレーキングをマイナスと考えれば)前後Gだし、乗心地は上下方向のGだ。Aサスペンションというバネ系で結合されているボディとホイールの間は、個々に見れば上下の伸縮的な変化だが、特定の条件下では、ボディに仮想的に設定できる軸を中心とした回転運動に規制されている。 B仮に図のように3軸を命名すれば、X軸はコーナーなどで発生する左右への傾き(ロール)、Y軸は加減速時などの前後方向の回転(ピッチング)、そしてZ軸は車が旋回する時に発生する水平面上での自転(ヨー)である。 |
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Cこれらの回転軸は車両の基本設計段階で車種ごとに設定され、操縦性能のポテンシャルの大枠を支配する。Dスプリングやダンパーなどで構成されるサスペンションは、基本のジオメトリーを変えない限り、本質的な操縦性を助長もしくは補正するためのチューニングパーツでしかない。で、RX-8の場合だが、その設計思想を解説するのは私たちの任ではないから結論だけを見ると、図に示したように「ヨーを楽しむ車」として性格づけされている。例のフロントミッドシップによって重量物をホイールベース内に凝縮した結果、自転に伴う回転モーメントが極めて小さく抑えられているのだ。肉感的に言えば、ハンドルを切った時の反応が速いのである。デジタルなデータで見れば、その傾向はRX-7以上に強い。 では、このような基本的な性格は、サスペンションによってどのようにチューニングされたのか。ここでも結論だけを言えば、そのような回頭性を鈍らせる方向である。多分、「ピュアスポーツではないから、もっと穏やかな挙動を」ということなのであろう。具体的には、サスペンションのロール剛性を低めに設定してあるのだ。それによって、基本設計のシャープさを一般的な運転者向けに補正したと見ることもできる。 と、ここまでお話しすれば、私たちのサスペンションチューニングの基本は、容易に想像できよう。私たちの立場は、 「スポーツカーなのだから、ヨーを楽しむという基本設計を修正する必要は無い。むしろ、ロールを適正化して、ハンドリング全体をシャープにする方が、ドライバーの次なる瞬間への期待値に素直なはず。 」と考えたのである。具体的にはスプリングやダンパーを硬めに誘導したのだが、もちろん、そのレベルは必要最小限であり、ダンパーについては、乗心地を悪化させる縮み側の減衰力を抑え気味にして量産以上に積極的な快適性をも確保している。 |
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