RF専用設計スポーツダンパー、開発進捗情報。

発売中のソフトトップ車(ND5RC)用に続き、まもなくロードスターRF(NDERC)用のスポーツダンパーが発売になります。
同製品は量産スプリングとの組み合わせが前提です。加えてローダウンスプリングと組み合わせた時の性能確認も必要なため、意外に制約や検討項目が多いパーツです。

チューニング用ダンパーは、量産仕様に対して前後同じ割合で減衰力を高めて、スポーツ度をアップさせる手法が一般的です。
対して、スポーツダンパーは、量産を基準にリセッティングするのではなく、私たちの乗り味のレシピ「減衰比70%・50%・30%」で再設計し、ドライバーの感性評価で「塩を振るか」はたまた「醤油をかけるか」・・・で乗り味を整えていきます。すなわち、量産ダンパーのスペックを意識することなく仕様を決めているため、場合によっては、減衰力が量産より低くなることもあります。

参考までに、スポーツダンパーの最終仕様と量産ダンパーの減衰力比較図を貼りました。量産に対して、フロントは高く、リアは低くなっていることが読み取れます。ちなみにグラフは、単純比較しやすいように、ピストンスピード0.05m/s毎の減衰力をプロットしたもので実際は滑らかな曲線です。

サスペンションチューニングは、”正解”というものがありませんし、試乗して味見する機会も少ないので、基本的には、それぞれチューナーの考え方や狙い、指標をヒントに選択することになります。
私たちは独自のレシピで、スポーツカーやSUV、コンパクトカーであっても「オートエクゼ共通の乗り味」を創出しています。じわっと穏やかなロール感、マンホールなど段差を乗り越える時のショックの伝わり方など、車種の枠を超えた共通の味をきっと体感いただけるはずです。

ロードスターRF専用設計で、只今量産中!連休明けの5月中旬発売予定です。お楽しみにお待ちください。

Posted by A.Asanuma