軽さを味方に。ND-07S ロードスター、チタン製品開発進捗。

ハイリミットスポーツ【ND-07S】では、CFRP製スタイリングキットを先行発売中です。
今回は、その上質で“大人の余裕”を感じさせる世界観を、“走り”と“ディテール”の両面から支える チタン製ファンクショナルパーツの狙いと、現在の開発状況をお伝えします。

軽さを味方にすべく素材に用いたのは、「鋼鉄並みの強さを持ち合わせながら、その約60%の軽さで、耐食性に優れる」純チタンです。
加工難度が高く、コストもかさむため、製品化を戸惑う場面もありました。しかし、走りへの“こだわり”を象徴するマテリアルとして、あえて採用しました。

ボディ補強では、「ストラットタワーバー」と「フロアクロスバー」を開発中です。
従来のスチール製で培った基本思想をベースに、チタンならではの、強さの中に適度な“しなり”を併せ持つ特徴を活かした専用設計を煮詰めています。


例えば、素材の軽さだけに頼らず、その持ち味が活きるレイアウト。タワーバーではクロス構造とし、重量と剛性のバランスを図るなど・・・思わずボンネットフードを開閉したくなるような、質感溢れる佇まいを創り込んでいます。


「スポーツマフラー」においても同様の思想です。
ストレート構造サイレンサーなど既存製品の基本設計を継承しつつ、重量は50%程度に抑えることができそうです。また、ステンレスよりも錆びにくく、その独特な結晶構造に由来する上質で心地よいスポーツサウンドも魅力です。

いずれの製品も“大人の感性”に寄り添うため、派手な焼き色はあえて付けず、素材感を活かした落ち着きのあるマット仕上げとしています。
焼け色まで除去した精密な溶接など、細部までじっくりご覧いただきたいポイントです。

現在は量産に向けた細部の作り込みを重ねており、発売時期は来春になる見通しです。
デモカーにはプロトタイプを装着し、東京オートサロンでも、お披露目予定です。
お待たせしてしまいますが、NDユーザーの皆さま、ぜひその仕上がりにご期待ください。

Posted by K.Nishioka