慣性モーメントを低減し、レスポンスアップに貢献。

フライホイールは、エンジンの作動工程で生じるトルク変動を吸収し、回転を安定させるパーツであり、エンジンのクランクシャフト(REであればエキセントリックシャフト)の後端に装着される。チューニング用の軽量フライホイールにおいては、一般的に重さ(質量)を性能の指標とするが、その質量分布が回転中心に集中するか?外周にあるか?といった、慣性モーメントの大きさがエンジンの特性の鍵となる。
慣性モーメントとは、回転のしやすさを決める係数のようなもので、小さければ、レスポンスは向上するが、エンストや低回転時のトルク不足、振動の増加といったデメリットが発生する。逆に大きいと、回転は滑らかになるがレスポンスは悪化してしまう。だから、バランスの取り方が難しいのだ。量産車では、扱いやすさと快適性への配慮から、慣性モーメントが大きめなのは、やむを得ないだろうが、クルマとの一体感を求めるドライバーに焦点を合わせるなら改善の余地がある。
私たちの「スポーツフライホイール」は、慣性モーメントを量産比で約30~37%低減(レシプロエンジンの場合)。ストリートで運転を愉しむドライバーの感性にシンクロする俊敏なアクセルレスポンスとストレスのない操作性を兼ね備えた仕様とした。素材には熱安定性に優れたクロムモリブデン鋼素材を使用。できれば、クラッチ操作時のダイレクト感を高めるクラッチラインとの同時装着をお勧めしたい。

<慣性モーメントの影響>
慣性モーメントとエンジン回転数の関係は、「回転させようとする力(Nm)=慣性モーメント(kgm2)×加速度(rad/sec2)」で表される。この場合、「回転させようとする力」は、エンジントルク(Nm)で、「加速度(正確には、角加速度)」とは、回転数の上がり方、すなわち、回転の勢いのようなもので、この値が大きいほど回転に勢いがつき、回転数は上がる。
同じ力で回転させようとした場合、慣性モーメントと加速度は反比例の関係なので、慣性モーメントが小さいほど、加速度は大きくなるため、回転数は上がりやすくなる。逆に大きいほど、加速度が小さくなるので、回転数は上がりづらくなる。
右記グラフは、慣性モーメントを37%低減したフライホイールの回転数の上がり方を単純比較したグラフである。回転の上がり方の違いをイメージしてほしい。


<商品適合表>

■Sports Flywheel クロームモリブテン鋼製

車名適合車種部品番号税抜価格仕様(当社測定値)コード参考作業
時間
RX-8SE3P 6MT車 ※1MSE640¥48,000慣性モーメント純正比28%低減
重量5.5kg(純正7.6kg) 
D3.5h
RX-7FD3S MT車 ※2

FC系 MT車 ※3
MFD640

MFD640
¥48,000

¥48,000
慣性モーメント純正比42%低減
重量5.4kg(純正9.3kg)
D3.5h
ロードスターNDERC-~299999 MT車


ND5RC MT車


NCEC MT車
MND6410


MND6400


MNC640
¥48,000


¥48,000


¥48,000
慣性モーメント純正比37%低減
重量4.8kg(純正7.1kg)

慣性モーメント純正比37%低減
重量5.0kg(純正7.3kg)

慣性モーメント純正比30%低減
重量5.1kg(純正7.3kg)
D


D


D
4.0h


4.0h


3.5h
※1 装着には純正カウンターウエイト(N3Z2-11-52X)×1、リングギアボルト(8051-27-235)×6が別途必要。
※2 装着には純正カウンターウエイト(N3Y2-11-52X)×1、リングギアボルト(8051-27-235)×6が別途必要。
※3 FC3S/FC3C-200001~車に装着する場合、純正カウンターウェイト(N3Y6-11-52X)×1、リングギアボルト(8051-27-235)×6が別途必要。 FC3S/FC3C-~199999車に装着する場合、純正カウンターウェイト(N3Y8-11-52X)×1、リングギアボルト(8051-27-235)×6が別途必要。