スタビリンク開発秘話

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“臨界角”というのをご存知でしょうか?
可動限界角度というのがわかりやすい表現だと思いますが、
要するにボールジョイントの可動する限界の範囲を示します。
一般的な純正スタビリンクは50°付近で設定されており、この角度の範囲内で動きます。

これに対して、モータースポーツなどで使用されるピロボール(スフェリカルジョイント)と
呼ばれている市販品は 28°レベルで、ほぼ半分です。

サスペンションストロークが極端に短い競技車両などは、充分な可動範囲ですが
市販車となると話は別です。
バンプ/リバンプ 共にサスペンションストロークは比較的大きく設定されている為、
車高調などでショートストロークにしない限り、臨界角をオーバーする可能性があります。

では臨界角をオーバーするとどうなるかというと........
可動範囲を超えてもまだ動こうとする為、ボールジョイントに無理な力が掛り最悪の場合、
破壊されます。また、臨界角に達した時点でボールジョイントのケースとボールピンが
接触しますので金属音が発生します。

これを解消するために樹脂スペーサーを噛まして対応しているメーカーもありますが
根本的な解決にはなりません。
金属音が樹脂音?に変わるだけで臨界角は全く変わらないからです。


因みにアジャスタブルスタビリンクの臨界角の純正品と同じ50°の設定。
純正のサスペンションにも完全に対応します。

Posted by M.Kayano

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コメント(2)

SE3P乗りです。
リア用も早くリリースして欲しいですね~。そうなれば速攻で車高調を投入しまっす。(^^;
また、RX-8用ブレンボブレーキキットも宜しくお願いしますね~。車が赤なので、正直早く欲しいです。

リア用ラインアップは車種も含めて検討中です。
RX-8に関しましては一般的な形状のため、商品化の可能性は高いと考えます。

ブレーキシステムに関しては、スタディモデルとして、重量級の車種から設定しました。
今後の設定モデルについては、現時点では考えておりません。

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このページは、autoexeが2007年7月 3日 17:05に書いたブログ記事です。

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