ル・マン4時間経過、寺田はクラス3位走行中。

「ル・マン」がスタートしてから4時間が経過した。現在寺田がドライブしている。2時間経過した時点で、ギャビンがスピンし、チームメイトのカーNo.25と危うく接触しそうになった。スピンしたタイヤのダメージチェックをするために緊急ピットイン。その間に27位から37位にまで順位を落とした。しかし、寺田の安定した走行とペースカー導入もあって4時間経過時点では29位までに回復した。これから気温が段々下がってくる。ドライバーにも車にも今は序盤の慌ただしさから解放された淡々とした時間帯となっている。

寺田の今回の「ル・マン」挑戦は、望んだロータリエンジンマシンではなかった。来年大きく車両規則が変更される。しかも、「ル・マン」に出場するだけでも様々な関門が付けられ、セレクションが今よりも更に厳しくなるとされている。来年は様々な選択肢があるが、今はレースに集中している。

ここル・マンでの寺田の人気は絶大だ。なんといっても、人々を魅了する寺田の笑顔と、いつも自然体で穏和な人柄がそうさせている。そして、この「ル・マン」を心の底から愛しているということを観客やオフィシャル、レースにかかわる全ての人々に、その想いが伝わっているからなのかも知れない。

 

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