AutoExe LMP-X、開発の最終段階へ!

本格的なモータースポーツシーズンの到来を前に、私たちの「ル・マン」プロジェクトも、着々と進行しています。日本人スタッフを核としたチーム体制は、完璧なまでの仕事ぶりで、いよいよ New LMPの姿が現実のものに近づいてきました。車名も「AutoExe LMP-X」と決まりました。メインスポンサーはご存知の通りam/pmです。タイヤも昨年と同様に横浜。後はシェイクダウンを待つのみ。この調子なら、2月末には実現できそうです。 Next Reportをご期待ください!
■フレーム&シャシー
AutoExe LMP-Xは、現在全てのシャシーコンポーネントをバラバラに分解して、新品の鋼管フレームに組み付ける作業を行っています。ちなみに、鋼管フレームとは言え、LMP-Xのフレームは高い剛性を持つストラクチャー(構造体)で、その上にカーボンのパネルを特殊な接着剤とリベットで貼り付けてあります。だから、カーボンモノコックに匹敵するほどの高度な対ストレス性を持ち、かつ我々のようなプライベーターでも容易に補修可能な利便性も持っています。昨年のルマン富士での大クラッシュにもかかわらず、一夜にして破損したフレームを修復出来たのもこのコンセプトによるものです。
上の写真ではフレームを裏返して置いてあります。規定で義務となっているフラットボトムの様子が、はっきりとご覧いただけるカットです。
■ボディカウル
ベースから新カウルの型を起こして、マスターモデル型を製作。真っ黒なカーボンケブラー素材を一枚一枚、手で張り込んでいきます。主要な部分にはハニカム構造が用いられています。張り込みが終わったカウルは、写真のような窯(オートクレープ)に入れて焼きます。右側の写真が完成したカウル。これに締め具や灯火類などを加えて完成します。
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